保湿成分としては最高とされるヘパリン類似物質とは？
ヘパリン類似物質とは乾燥肌の治療をする成分として、50年以上も前から医療機関で使われてきました。人間の肝臓で生成されるヘパリンと似た成分で、保湿・血行促進・抗炎症作用などをサポートする成分です。一時的な保湿ではなく、角質層まで浸透して潤いを抱え込むことから、乾燥肌などの治療に最適であり、重篤な副作用がないことから子供でも使える安全性の高い成分とされてきました。一般的に処方される成分となるのは、ヒルドイド、ビーソフテン、ホソイドンゲルなどがあげられています。
利用する場合医師の処方が必要となりますが、市販薬でも含まれている物が存在しているため、定期的なスキンケアで使う場合には事前に市販薬を試す人もいます。美容皮膚科の場合、レーザー脱毛後の保湿や、ホクロやいぼ、シミなどを焼いた後などの保湿用に処方されることが多いです。レーザー脱毛やホクロなどを除去した後、放置しておくと乾燥し、そのまま新たな色素沈着の可能性があります。そのため、保湿剤であるヒルドイドなどを処方して、肌の保湿効果を促すことは多いです。
しみを消す効果や、イボを取る効果があるなどとネットで話題となっていますが、医学的にはヘパリン類似物質にシミ消しやイボとりの効果はありません。あくまでも保湿効果ができること、新陳代謝を促進する働きがある成分として処方されます。過度な期待をして使わないようにしましょう。シミ消しやイボとりなどは専用の塗り薬を処方するため、美容皮膚科に相談してください。ネットでの噂には信ぴょう性の低い物もあるため、気になったときには専門家に確認することが必要です。正しい目的でヘパリン類似物質を使うとよい結果になるため、医師に相談してから使うことを忘れないでください。乾燥肌の人にとっては最高の美容クリームとイメージする可能性はありますが、全ての人に最高となるわけではないため、美肌のために必ず医療機関で医師に相談しましょう。